NTT vs KDDI|通信大手2社を2026年4〜6月期で比較

企業比較記事の業界実写イメージ
結論:2026年4〜6月期では、売上規模と営業利益の絶対額はNTTが大きい一方、営業利益率はKDDIが約21.1%でNTTの約11.8%を上回りました。売上成長率はNTT、営業利益の伸び率はKDDIが高い結果です。両社ともIFRSですが、NTTはデータセンター・ITサービス・地域通信などを含む巨大グループ、KDDIは通信を中核に金融・DX・エネルギー等を伸ばす構造で、事業ミックスの違いに注意が必要です。
2026年4〜6月期 NTT KDDI
営業収益・売上高 3兆6,177億円 1兆4,873億円
営業利益 4,251億円 3,142億円
営業利益率 約11.8% 約21.1%
売上 前年同期比 +10.9% +5.1%
営業利益 前年同期比 +4.9% +21.1%
NTTとKDDIの営業利益率比較2026年4〜6月。NTT11.8%、KDDI21.1%。営業利益率(2026年4〜6月)NTT11.8%KDDI21.1%
対象期間:2026年4〜6月。単位:%。出典:NTT・KDDI 2026年度第1四半期公式資料。営業利益率は記事記載の検証済み値を使用。

営業利益率は会社公表値から当サイト計算。KDDIの報告営業利益は3,142.48億円、調整後営業利益は3,142.62億円で今四半期の差は小さいものの、通期会社予想は調整後営業利益を使用しています。

1. 売上規模はNTTが約2.4倍

NTTの2026年度第1四半期営業収益は3兆6,177億円で前年同期比10.9%増。KDDIの売上高は1兆4,873億円で5.1%増でした。連結売上規模ではNTTが約2.4倍です。

NTTは総合ICT、地域通信、グローバル・ソリューション、不動産・エネルギー等まで含むグループで、KDDIより事業範囲が広い点が大きな理由です。

2. 営業利益率はKDDIが高い

NTTの営業利益は4,251億円で、営業利益率は約11.8%。KDDIの営業利益は3,142.48億円で、営業利益率は約21.1%でした。

絶対額ではNTTが上ですが、売上1円あたりに残る営業利益は今四半期のKDDIが大きい計算です。利益率を単独で評価しない理由は営業利益率の見方で整理しています。

3. 成長の形は「NTT=増収」「KDDI=利益成長」

NTTは営業収益10.9%増に対して営業利益4.9%増。KDDIは売上5.1%増に対して営業利益21.1%増でした。

KDDIはモバイル収入に加え、金融、デバイス、サイバーセキュリティ・AIインテグレーション、データセンター等の増収を説明しています。KDDIのテレコムコア売上は前年同期比3.4%増、調整後営業利益は19.5%増でした。

4. NTTは事業領域の広さが特徴

NTTはNTTドコモを中心とする総合ICTに加え、NTT東日本・西日本の地域通信、NTT DATAを中心とするグローバル・ソリューションなどを持ちます。今四半期の資料では、IOWNのグローバル展開や分散GPU実証環境、AI・データセンター関連の施策も進めています。

通信会社というより、通信を基盤にグローバルITサービスと社会インフラまで抱える複合ICTグループとして見る必要があります。

5. KDDIは通信基盤から成長領域を広げる

KDDIは2026年度から報告セグメントを「テレコムコア」「パーソナルグロース」「ビジネスグロース」の3区分へ再編しました。第1四半期では、パーソナルグロース売上が8.6%増、ビジネスグロース売上が11.7%増となっています。

通信収入を安定基盤にしながら、金融、ローソンとの連携、DX、AI、データセンターなどを伸ばす構造が特徴です。

6. 通期会社予想

2026年度 通期予想 NTT KDDI
営業収益・売上高 15兆600億円 6兆4,100億円
営業利益 1兆7,100億円 1兆2,100億円(調整後)
予想利益率 約11.4% 約18.9%(調整後)

NTTは報告営業利益、KDDIは2027年3月期から通期目標に調整後営業利益を採用しているため、通期利益率は完全な同一定義ではありません。

7. 比較の要点

  • 売上規模:NTTが大きい
  • 営業利益額:NTTが大きい
  • 営業利益率:KDDIが高い
  • 売上成長率:今四半期はNTTが高い
  • 営業利益成長率:今四半期はKDDIが高い
  • 事業構造:NTTは広範なICT・地域通信・グローバルIT、KDDIは通信を基盤に成長領域を拡大

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2026年8月24日時点で確認できる会社公表資料を使用。本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

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