KDDI vs ソフトバンク|利益率・通信収入・AI成長戦略を2026年4〜6月期で比較
| 2026年4〜6月期 | KDDI | ソフトバンク |
|---|---|---|
| 売上高 | 1兆4,873億円 | 1兆8,147億円 |
| 前年同期比 | +5.1% | +9% |
| 営業利益 | 3,143億円(調整後) | 3,023億円 |
| 営業利益率 | 21.1%(調整後) | 約16.7%(当サイト計算) |
| 親会社帰属利益 | 1,934億円(調整後) | 1,501億円 |
KDDIは2027年3月期から非経常的かつ大規模なコスト等を除く「調整後」指標を主要な業績管理指標として開示しています。ソフトバンクの数値は原則として報告値です。定義が完全には一致しないため、利益率は参考比較として扱います。
1. 売上規模はソフトバンクが大きい
第1四半期の売上高は、KDDIが1兆4,873億円、ソフトバンクが1兆8,147億円でした。ソフトバンクが約3,274億円大きく、前年同期比でもソフトバンクは9%増、KDDIは5.1%増でした。
ソフトバンクはコンシューマ通信だけでなく、エンタープライズ、ディストリビューション、メディア・EC、ファイナンスを含む事業構成です。KDDIも通信に加えて金融、エネルギー、ローソン、DX、データセンターなどを拡大しています。
2. 利益率はKDDIが高い
KDDIの調整後営業利益は3,143億円で、調整後営業利益率は21.1%。ソフトバンクの営業利益は3,023億円で、売上高から計算した営業利益率は約16.7%です。
KDDIは前年同期比で調整後営業利益が21.1%増加し、利益率も18.3%から21.1%へ2.8ポイント改善しました。ソフトバンクの営業利益は前年同期比4%増で、一過性の影響を除くと9%増と説明しています。
3. KDDIはモバイル収入とグロース領域が伸びる
KDDIは第1四半期について、モバイル通信収入の成長に加え、主要グロース領域が伸び、全セグメントで増収したと説明しています。
中期戦略では、個人向けに金融・エネルギー・デバイス・Pontaパス/ローソン・グローバル、法人向けにAIインテグレーション・サイバーセキュリティ・Connected・データセンター/AI+コネクティビティ・AI-BPOを成長領域に位置づけています。
4. ソフトバンクはAI・クラウドと法人事業の成長を加速
ソフトバンクは全セグメントで増収し、エンタープライズ、ディストリビューション、ファイナンスの3事業が増益でした。
特にエンタープライズ事業では「クラウド・AI」領域について、2025年度売上高2,558億円から2027年度まで年平均成長率30%の成長を見込んでいます。会社はAI計算基盤やAIデータセンターなどのインフラ収益化を進め、その上にソフトウェアやサービスを積み上げる方針です。
5. コンシューマ通信も両社の基盤
KDDIはモバイル通信収入の増加を第1四半期の成長要因として明示しています。通信顧客基盤に金融やエネルギーなどの非通信サービスを浸透させる設計です。
ソフトバンクのコンシューマ事業は4%増収、1%減益でしたが、モバイルARPUは前年同期比60円増加しました。料金改定の影響により、第2〜第4四半期は前年同期比200円前後の増加を見込んでいます。
6. 通期会社予想はKDDIの利益率が高い
| 2027年3月期 通期会社予想 | KDDI | ソフトバンク |
|---|---|---|
| 売上高 | 6兆4,100億円 | 7兆5,000億円 |
| 営業利益 | 1兆2,100億円(調整後) | 1兆1,000億円 |
| 予想営業利益率 | 18.9%(調整後) | 約14.7%(当サイト計算) |
| 親会社帰属利益 | 7,310億円(調整後) | 5,600億円 |
KDDIは第1四半期時点で売上高23.2%、調整後営業利益26.0%の進捗。ソフトバンクは売上高24%、営業利益27%の進捗としており、両社とも会社計画に対しておおむね順調です。
7. 比較の要点
- 売上規模:ソフトバンクが大きい
- 利益率:KDDIが高いが、KDDIは調整後指標のため定義差に注意
- KDDIの成長軸:モバイル収入、金融、DX、データセンター、AI関連
- ソフトバンクの成長軸:法人、PayPay・LINEヤフー、AIインフラ/クラウド
- 通期進捗:両社とも第1四半期は計画に対して順調
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一次資料
2026年8月29日時点で確認できる会社公表資料を使用。KDDIの調整後指標とソフトバンクの報告指標は定義が完全には一致しません。本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
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