MonotaRO vs TRUSCO中山|売上・利益率・ビジネスモデルの違いを2026年中間期で比較

企業比較記事の業界実写イメージ
結論:2026年1〜6月の同じ6か月で比べると、売上高はMonotaROが1,932.61億円、TRUSCO中山が1,782.04億円で差は約151億円でした。一方、営業利益はMonotaROが273.42億円、TRUSCO中山が124.83億円で、営業利益率は約14.1%対7.0%。同じMRO(工場・現場向け間接材)領域でも、MonotaROはECと企業購買連携、TRUSCO中山は卸売・豊富な在庫・物流網を軸にしており、利益構造にも大きな違いがあります。
2026年1〜6月 MonotaRO TRUSCO中山
売上高 1,932.61億円 1,782.04億円
営業利益 273.42億円 124.83億円
営業利益率 約14.1% 7.0%
売上高 前年同期比 +20.6% +12.6%
営業利益 前年同期比 +24.9% +5.6%
自己資本比率 63.2% 56.9%
MonotaROとTRUSCO中山の営業利益率比較2026年1〜6月。MonotaRO14.1%、TRUSCO中山7.0%。営業利益率(2026年1〜6月)MonotaRO14.1%TRUSCO中山7.0%
対象期間:2026年1〜6月。単位:%。出典:MonotaRO・TRUSCO中山 2026年中間期公式資料。営業利益率は記事記載の検証済み値を使用。

両社とも12月決算の連結業績で、2026年1月1日〜6月30日の同期間を比較。MonotaROの営業利益率は営業利益÷売上高で当サイト計算。

1. 売上規模はMonotaROが約151億円上回る

2026年中間期の売上高は、MonotaROが1,932.61億円、TRUSCO中山が1,782.04億円でした。MonotaROが約151億円、比率では約8.4%上回ります。

前年同期比の売上成長率もMonotaROの+20.6%に対して、TRUSCO中山は+12.6%。両社とも2桁成長ですが、2026年上期はMonotaROの伸びが大きくなっています。

2. 営業利益率はMonotaROが約14.1%、TRUSCO中山が7.0%

営業利益はMonotaROが273.42億円、TRUSCO中山が124.83億円。売上高の差は約151億円にとどまる一方、営業利益はMonotaROが約2.2倍です。

営業利益率はMonotaROが約14.1%、TRUSCO中山が7.0%。同じMRO関連企業でも、どこで付加価値を生み、どのコストを負担するかが異なるため、売上だけでは企業の違いを捉えにくいことが分かります。

3. 最大の違いは「EC企業」と「卸売・物流企業」の構造

  • MonotaRO:インターネットでの顧客獲得、幅広い商品検索、在庫・当日出荷、大企業向け購買システム連携を軸に販売を拡大。
  • TRUSCO中山:機械工具商やネット通販企業などへの卸売を基盤に、豊富な在庫と物流網を使ってモノづくり現場への供給を支える。

MonotaROは自社ECと企業購買システムとの連携を強めるモデルです。2026年6月末時点でウェブ取扱商品は約2,866万点、当日出荷可能な在庫商品は約73.1万点、登録会員数は1,185.3万口座まで拡大しました。

一方のTRUSCO中山は工場用副資材の卸売業で、機械工具商などを通じるファクトリールートに加え、ネット通販企業を通じて工場や一般消費者へ届けるeビジネスルートを持ちます。つまり、両社ともデジタル調達の恩恵を受けますが、商流上の立ち位置は同じではありません。

4. TRUSCO中山ではeビジネスルートが最も高い伸び

TRUSCO中山の2026年上期のeビジネスルート売上高は448.42億円で、前年同期比+19.4%。売上構成比は25.2%でした。ファクトリールートの1,162.11億円、+10.2%と比べても高い伸びです。

ネット通販企業経由の需要が拡大しているため、MonotaROのようなEC企業の成長とTRUSCO中山のeビジネス成長は必ずしも相反しません。MRO市場のオンライン化が進むほど、商流の異なる複数プレイヤーが恩恵を受ける構造も考えられます。

5. 成長投資の方向も違う

MonotaROはSEO・インターネット広告、データサイエンスを使った販促、商品点数の拡充、エンタープライズ事業の拡大など、顧客獲得と購買体験の改善に投資しています。

TRUSCO中山は在庫・物流能力への投資が大きな特徴です。2026年上期は新物流センター「プラネット愛知」の稼働や基幹システム再構築などにより減価償却費が増加しました。売上は伸びている一方、販売費及び一般管理費が前年同期比+13.6%となり、営業利益の伸びは+5.6%にとどまっています。

したがって、短期の利益率だけを見るのではなく、MonotaROはデジタル販売基盤、TRUSCO中山は在庫・物流インフラという成長投資の違いまで見る必要があります。

6. 2026年12月期の会社予想

2026年12月期 MonotaRO TRUSCO中山
売上高 3,813.79億円 3,500.00億円
営業利益 530.69億円 225.80億円
予想営業利益率 約13.9% 6.5%
売上高 前年比 +14.2% +9.4%
営業利益 前年比 +14.9% △1.0%

MonotaROは通期で増収増益を見込みます。TRUSCO中山は2026年8月7日に通期予算を修正し、売上高を3,410億円から3,500億円、営業利益を217.20億円から225.80億円へ引き上げました。ただし営業利益は前年を1.0%下回る計画です。

TRUSCO中山は、上期の売上上振れを反映する一方、新物流センター稼働などによる減価償却費増加を見込んでいます。売上成長と利益成長が必ずしも同じ方向に動かない点は、両社比較で重要です。

7. 比較の要点

  • 売上成長:2026年上期はMonotaROが+20.6%、TRUSCO中山が+12.6%で、MonotaROが優勢。
  • 収益性:営業利益率は約14.1%対7.0%で、MonotaROが高い。
  • 事業モデル:MonotaROはEC・企業購買連携、TRUSCO中山は卸売・在庫・物流ネットワークが中核。
  • デジタル化:TRUSCO中山でもeビジネスルートが+19.4%と高成長しており、MRO調達のオンライン化は両社に共通する追い風。
  • 今後の確認点:MonotaROは高い成長率と利益率を維持できるか、TRUSCO中山は物流投資を売上・利益の拡大につなげられるかが焦点。

「モノタロウとトラスコの違い」を一言で整理すると、同じMRO市場に関わりながら、MonotaROはデジタル販売の効率性、TRUSCO中山は卸売・在庫・物流網の厚みを強みにする企業です。数字を比べるときは、利益率だけでなく、この商流の違いまで合わせて確認するのが適切です。

2026年8月30日時点で確認できる会社公表資料を使用。営業利益率など当サイト計算値はその旨を明記しています。

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