パーソルHDとエン株式会社を比較。売上・利益率・成長性・事業構造の違い

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結論:2026年4〜6月期は、売上規模と利益額ではパーソルHDが大きく上回りました。パーソルHDは売上収益4,240.17億円、営業利益188.80億円、営業利益率4.5%。エン株式会社は売上高133.14億円、営業利益14.68億円、営業利益率約11.0%です。つまり、パーソルHDは人材派遣・BPO・テクノロジー・海外まで含む大規模総合人材グループ、エンは事業再編を進めながら国内求人メディア・人材紹介などへ経営資源を集中する企業という違いがあります。
2026年4〜6月期 パーソルHD エン株式会社
売上収益・売上高 4,240.17億円 133.14億円
前年同期比 +13.5% -11.2%
営業利益 188.80億円 14.68億円
営業利益 前年同期比 +22.6% +10.5%
営業利益率 4.5% 約11.0%

パーソルHDはIFRS、エン株式会社は日本基準で開示しているため、完全に同一条件での比較ではありません。エンの営業利益率は公表値から当サイト計算です。またパーソルHDの当四半期には為替影響やM&AしたGojobの売上寄与が含まれます。

1. 売上規模はパーソルHDが大きい

パーソルHDの2026年4〜6月期の売上収益は4,240.17億円で、前年同期比13.5%増でした。エン株式会社の売上高は133.14億円で、前年同期比11.2%減です。

両社とも人材領域を主力としますが、事業範囲が大きく異なります。パーソルHDは国内人材派遣、BPO、IT・エンジニア領域、転職支援、アジア・パシフィック事業まで持つ一方、エン株式会社は国内の求人メディア、人材紹介、採用支援、教育・評価サービスなどが中心です。

2. 売上成長率はパーソルHDがプラス、エンは事業再編の影響でマイナス

パーソルHDの売上収益は前年同期比13.5%増でした。会社資料では、為替影響が233億円、2025年10月にM&AしたフランスのGojobの売上寄与が122億円含まれると説明しています。そのため、表面上の成長率だけで既存事業の実力を判断せず、為替とM&A効果を分けて見る必要があります。

一方、エン株式会社は売上高が11.2%減少しました。ただし2026年4月にengage事業を承継した影響が大きく、会社はengageを除いた前年同期売上との比較では4.4億円の増収と説明しています。減収だけを見て既存事業全体が縮小していると判断するのは適切ではありません。

3. 営業利益率はエン株式会社が高い

パーソルHDの営業利益は188.80億円、営業利益率は4.5%でした。前年同期の154.00億円から22.6%増えています。

エン株式会社の営業利益は14.68億円で、売上高133.14億円に対する営業利益率は約11.0%です。売上高は減少した一方、営業利益は前年同期比10.5%増えました。人件費や広告宣伝費の最適化が減収影響を上回ったことが主因です。

したがって、規模ではパーソルHD、当四半期の連結営業利益率ではエン株式会社が上回っています。ただし会計基準や事業構成が異なるため、利益率だけで企業全体の優劣を決めるべきではありません。

4. パーソルHDは人材派遣を基盤にBPO・AI・海外へ広げる

パーソルHDの事業基盤は人材派遣です。2026年4〜6月期のStaffing SBU売上収益は1,582億円で、請求単価上昇などが寄与しました。BPOでは金融関連やバックオフィス業務の受託が好調で、企業・公共部門の業務プロセス改革やAI導入需要も会社資料で示されています。

また、AIドリブンの人材派遣企業Gojobのモデルを国内へ展開するPoCを開始しています。AIによる自動対話、データ蓄積、マッチング精度向上を組み合わせ、従来型の人材サービスの生産性を高めることが中長期の成長テーマです。

5. エン株式会社は構造改革後の再成長が焦点

エン株式会社はengage事業承継後の事業構造を再構築しています。エン転職の売上高は前年同期比2.0%減まで減収率が改善し、人材紹介事業は10.7%増でした。

新たな成長領域では、リファレンスチェックサービスのback checkが前年同期比34%増、エン PeopleXも計画を上回って進捗しています。一方、エン転職の競争力回復には会社想定より時間がかかる見通しとしており、既存メディアの回復と新規事業の成長を同時に確認する必要があります。

6. 成長性を見るときの注意点

  • パーソルHD:売上成長には為替とGojobのM&A寄与が含まれる。
  • エン株式会社:engage事業承継による売上減少があるため、前年同期比だけでは実態を捉えにくい。
  • 共通:人材市場では企業の厳選採用傾向や採用需要の変化が業績に影響する。
  • 今後の確認点:パーソルHDはAI・BPO・海外事業の収益化、エンは再編後の既存事業回復と新規成長事業の拡大。

7. 比較の要点

  • 売上規模:パーソルHDが大きく上回る。
  • 売上成長率:パーソルHD+13.5%、エン株式会社-11.2%。ただし両社とも特殊要因の確認が必要。
  • 営業利益率:パーソルHD4.5%、エン株式会社約11.0%。
  • 事業構造:パーソルHDは総合人材・BPO・テクノロジー・海外型、エンは国内求人・紹介を軸にした再編型。
  • 成長ドライバー:パーソルHDはAI・Gojob・BPO、エンは人材紹介・back check・PeopleXなど。

2026年9月8日時点で確認できる会社公表資料を使用。本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

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